技術と設備の紹介

小原工業製品は70年以上の地道な技術の積み重ね

義肢装具の筋金には手間のかかる「鍛造」を採用

小原工業は創業当時から使う人が安全に使い続けられることを考えてきました。
その一つとして、日常の生活にも長く耐えられるように、義肢装具の筋金には「鍛造」を採用しています。鍛造は日本刀を製造するときに用いられてきた加工法で、金属内部の隙間をなくし、金属結晶を微細化、結晶の向きをそろえることで強度を高めていく手法です。この手法は加工が難しいとされていますが、製造された筋金は二次加工が加えられても耐久性が高くなっています。

しかし、最近では鉄製義肢装具の需要が少なくなり、軽合金製義肢装具の鍛造が主流となり、鉄製の筋金を製造する企業はほとんどなくなりました。鍛造を取り入れている企業は1~数回たたいて成形するドロップ鍛造であり、弊社のような耐久性のために導入している製造メーカーは世界的に見ても弊社しかありません。※当社調べ

コストのかかる「鍛造」を導入する理由

コストや手間のかかる「鍛造」を導入する理由は「必要としている人がいるから」です。ユーザーによっては鉄製義肢装具が必要な方もおり、鉄製義肢装具はまだ必要とされています。「必要とされているお客様のためになら、できる限り採算度外視でも対応しよう」というのが小原工業の考えです。

異素材との組み合わせも得意

木製義足もハンドメイドで製造しており、木材と金属を融合させた高精度のモノづくりも得意分野としています。木製での製造は金属と違い、調整がとても難しく、長年の経験と勘があって完成する職人ならではの技術です。

金属性の義肢に比べて、価格が安く、耐久性も優れているので、海外からの引き合いが多くあります。日本では需要が少なくなってきていますが、少しでも需要がある限りわたしたちは製造し続けていきます。

0.03mmの狂いも許さない、機械だけに頼らない高精度の製品

長く安心して使い続けるには耐久性だけでなく精度も必要となります。義肢の重要部分である関節部分は機械だけに頼らず、手でヤスリを掛けて最終調整をしていきます。それは「0.03mmでも寸法が狂うとガタが生じる」という職人ならではの考えからです。

小原工業の製品は「義肢装具士を育てる製品」

弊社の製品は高精度でガタがほとんどないため、完成品へと調整する際に、加工を誤るとうまく動かなくなる場合があります。これは義肢装具士の腕が問われ、いつしか「義肢装具士を育てる製品」と言われるほどになりました。しかし、この高精度と優れた耐久性が使う人に安心を与え、これらの製品は日本だけでなく、今や中国、韓国、ロシアなど、世界の人にも必要とされています。

小原工業の義肢装具は「手作りで作っている」と言えるほど 丁寧に手間をかけて作っています。

若手に技術を引き継ぐ取り組み

弊社の製品は手間と高い技術で製造されており、長年の経験と勘によって培われています。しかし、これらの技術も継承していかなければ無くなってしまいます。「使っている人をいつまでも安心していただくため」現在は積極的に若手に技術を引き継ぐ取り組みをしています。

しかし、弊社の技術は一朝一夕で習得できるものではないので、若手の技術者は何度も壁にぶつかる時があります。そんな時は社長も含めて社員一丸となってフォローに回り、若手技術者のモチベーションを保つようにしています。

技術の引き継ぎはとても時間のかかることですが、弊社スタッフは一生懸命に取り組んでいます。

義肢装具を製造するために必要な機器が揃った工場

用賀という街に義肢装具全般を製造するための設備が揃っています

義肢装具の製造全般(材料や機械工具)に使う機械を30種類以上揃えています。
国内の義肢装具メーカーとして、これだけの設備を揃えているのは珍しく、お客様の要求をマルチに対応できます。
こうしたものがほしい、ああしたものがほしいなど、そうした要望は私たちにとっては、新製品開発の種となります。これらの設備を使って70年以上、今も用賀という街で高精度の製品を製造し続けています。

主な設備のご紹介
フライスや旋盤、ミルマチック、35tプレス、60tプレス、110tプレス
多軸ボール盤、キャプテンソー、スーパー研磨機、グライダー
NC工作機械

製造に使う機械や道具は何十年と現役です

一番古い製造機械は約60年前のものですが現役で使用されています。弊社の製品はこれらの機械が重要な役割を果たしています。そのため工場の整備や手入れにも余念が無く、そのお蔭で多くの機械や道具は何十年と現役で活躍しています。
だから、小原製品はいつまでも修理や調整の対応ができるのです。
例えば、特注の輪留め筋金や歯止め筋金なども、いつまでも製造することができます。

職人が独自に使っている道具

機械設備の他に使いやすいように職人が独自に自分で作った道具があります。機械設備で補えない微調整の
作業をこれらの道具を使用し、より品質高い製品に仕上げていきます。

長年培われたネットワーク

弊社が提供した製品はいつまでもメンテナンスができるように、全てのパーツを供給できるようにしています。
万が一弊社に無いパーツがあっても、長年培われたネットワークがあるので、国内外のメーカーや問屋に問い合わせて探すこともできます。
どのようなケースでも、「使う人が困らないように」いつでもメンテナンス対応ができるようにしています。

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